7.21.2013

Dolce&Gabbana(ドルチェ&ガッバーナ)、3日間の緊急休業! ~ミラノ市に対する怒りの抗議行動

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7月19日から3日間、ミラノ市内のドルチェ&ガッバーナ店舗は閉まっています。脱税の有罪判決を受けたことが発端ですが、ミラノ市が「脱税者はミラノ市で営業するべきではない」と侮辱発言をしたということで、怒り心頭のD&Gが休業に踏み切りました。

新聞にも抗議文を掲載し、それを店舗に貼っています。「怒りの抗議休業」と題された紙面の訴えは、財務警察の攻撃やメディアの非難には、もう耐えられないということ。ミラノで生まれたこのブランドは、長年に渡って経済の発展と雇用の増加などミラノ市に貢献してきたのに、ひどい仕打ちを受けているということだそうです。

デザイナーのドメニコ・ドルチェとステファノ・ガッバーナは、この抗議行動は「自分たちのためだけではない」とし、一緒に働いてくれている人たちのためでもあるとしています。休業中も従業員にはお給料は払われるそうです。

他にも、税金をどれだけ払っているか公表したり、脱税判決に対して控訴する予定だったりと、徹底抗戦の構え。イタリア経済が不況の中、脱税の取り締まりが厳しくなり、有名人は見せしめにされる風潮もあるようですが、やられた側も大人しくはしていないというところでしょうか。

イタリア、脱税が日常茶飯事なところもありますが、経理が大雑把過ぎて、計算が甘いってこともあると思います。取り締まる方も大変だけれど、取り締まられた方も「ちゃんとやってる!」とか「みんなやってる!」って感じもあるでしょうね…、たぶん。

それにしても、以前「夜中にジェラートを食べよう抗議運動」でも取り上げましたが、現ピサピア・ミラノ市長政権の失言は結構な物議をかもしだしますね。世界的に有名なブランドが、3日間、しかも週末に店を閉めてしまうなんて大ごとです。どうなることやら?


追記: 月曜日には、店は通常営業に戻りました。ピサピア市長が事情を説明するために2人のデザイナーを市庁舎へ呼んで、解決とのことです。

Venite in Comune-Prove di pace tra il sindaco Pisapia e Dolce e Gabbana