ミラノで買い物を計画する時、「店へ行く時間」+「店で品物を選ぶ時間」に、「レジに並ぶ時間」を10分以上必ず計上してください。
客がどんなに並んでいようが、空いているレジがあろうが、他の店員が暇そうにしてようが、日本のように飛んできて「こちらのレジ開けます! 次のお客様どうぞ!」ということは、ほとんどないです。
そういう場合、店員は分業制。レジ打つ人、品出しする人等に分かれていて、レジ打ち以外の人は手を出せません。マネージャーも店員を監視するだけで、手を貸さない場合があります。
昼休み時間で、店員が少ないケースも多いです。郊外や田舎では、12:30~15:00くらいに店が一旦閉まります。さすがに都会のミラノ市内では開いている店が多いものの、イタリア人はランチの時間を何よりも大事にしているため、この時間帯は人手が足りなくなるのです。
それから、空いているレジが壊れているとか、レジの鍵がどこにあるか分からないとか、日本では考えられないような、いろんな理由でレジはすぐには開かないのです。
でも、レジが何台開いていたとしても、スピードはあまり速くありません。のんびり&マイペースに…、いや、親切&丁寧に対応しているため、タグを取る作業から、袋詰めまで、結構かかります。
その他、客とのおしゃべり、客からの質問、割り込んで質問する人、電話をかけてくる人など、様々な事象に対応しなければならず、なかなか列が進まないのです。
もし、レジの前に列がなくても、個人商店の場合は要注意。話し好きな店主がおしゃべりをやめなかったり、おススメ上手な店員がエンドレスに商品を出してきたり、ふらりと顔を出したご近所さんと話し込んでしまったりと、これまたマイペースな展開が繰り広げられます。
とにかく、ミラノでお買い物する際には、「レジに並ぶ時間」をお忘れなく!